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4ンデレラのREMIX 2003/12/08(月)21:15 (IE) No.4
昔昔、ある所にシンデレラという美しい少女が住んでおりました。 シンデレラの家は裕福でしたが、彼女自身はとても貧しかったのです。 シンデレラは天涯孤独でした。父親は生前再婚したのですが、その父親も数年前に他界し、継母や3人の義姉一緒に住むようになりました。 しかしその後、継母や義姉達にこき使われるようになりました。 ある日お城で一ヶ月後、舞踏会が開かれる事になりました。 それは平民でも参加できるというもので、それを知ると継母や義姉達が騒ぎ出しました。 今度の舞踏会は王子様主催の舞踏会よ、と継母は言いました。 それを聞くと義姉達は、では花嫁候補を舞踏会に参加した中から選ぶのかしら? そうよ、平民でも参加できるなんて、そうとしか考えられないわ。 と、はしゃぎ様です。 シンデレラもその話を聞くと、私も連れていってもらえないかしら、と思い継母に頼んでみることにしました。 それを聞くと義姉たちは言いました。 アンタなんか連れていく訳無いじゃない、義姉たちは言いました。 継母は言いました。いいわよ、連れていっても。でも舞踏会に出る為のドレスがないんじゃないの? 確かにシンデレラはドレスを持っていませんでした。それどころか新しいドレスを買うお金すら持っていません。 シンデレラには到底無理な話でした。 シンデレラが川辺で落ち込んでいると声をかけてくる男がいました。 それは幼なじみのハンスでした。 ハンスはシンデレラから落ち込んでいる事情を聞きました。 するとハンスは、よし僕がドレスをプレゼントしよう、言いました。 それを聞くとシンデレラは驚いて、言いました。 そんな事をしてもらう訳には。それに貴方だってそんなにお金持っていないでしょう。 確かにハンスも決して裕福とは言えませんでした。 しかしハンスは、僕にすべて任せておいて、とだけ言い去って行きました。 月日は流れて舞踏会の前日になりました。 ハンスはシンデレラを自宅に呼ぶとシンデレラに見せました。 決して豪華とは言えないドレスと、不細工なかぼちゃの様な馬車と、その馬車を引く痩せこけてネズミの様な馬と、そしてガラスで出来た靴を。 さあ、これで舞踏会に行けるね。と言いました。 そして舞踏会の日になりました。 お城には各地から続々と舞踏会に参加する人々が集まってきました。 継母や義姉達もお城に集まりました。もちろんシンデレラもネズミの様に痩せこけた馬の引く馬車に乗って集まりました。 その馬車を見て人々は酷い馬車だと笑いました。しかしその馬車から出てきたのはとても美しく壮麗な女性でした。 シンデレラの美しさは質素なドレスを着ていてもそれを全く感じさせない、逆にその質素さがシンデレラの美しさをさらに際ださせるほどでした。 やがて舞踏会が始まりました。 煌びやかなお城の大広間、荘厳な音楽、豪華な人々のドレス。すべてがシンデレラにとって初めての体験でした。 その中でもシンデレラの美しさは際だっていました。 やがてシンデレラの美しさは王子の目にとまりました。 シンデレラの美しさに目を奪われた王子はシンデレラをダンスに誘いました。 シンデレラは訳も分からず誘われるままに王子と踊ることになりました。 しかし、これまでダンスなど踊った事などありません。 何度も王子の足を踏んだり、ステップを間違えたりしました。その度に周りから笑い声が聞こえてきました。シンデレラは恥ずかしさで逃げ出したい気持ちに何度もなりました。 しかしそれ以上に、この周りの雰囲気に違和感を感じていました。この憧れた舞踏会、その主役である王子とのダンス。心ときめく筈なのに心には違う感情がありました。 今こうしているより幼なじみのハンスといる方が楽しいと感じました。 すると突然シンデレラは踊るのを止め、馬車に向かって走り出しました。 そうして馬車に乗ると帰って行きました。 あまりに突然の出来事に周り中は呆気にとられ、呆然となりました。 気を取り戻した王子はシンデレラを追いかけましたが、もう既にシンデレラは馬車で去って行ってしまいました。 後日、シンデレラの住む町の広場で王子と王子の従者が人々を集めて何かをやっていました。 シンデレラは気になってその人だかりにまじってみました。 王子の従者は言いました。 この靴の所有者を捜している、この靴の所有者には褒美を出すぞ。ぴったり履けたものがこの靴の所有者だ。 従者の横にはシンデレラが舞踏会に履いて行ったガラスの靴の片方がありました。 しかし、シンデレラは確かに両方の靴を履いて家に戻ったはずなのに、ここには片方がありました。 次々に色々な人が靴に足をとおしましたが、誰一人としてぴったり履けるものはいません。 シンデレラはそれを端で見ていましたが、従者の一人に見つかり靴を履くように言われました。 何度も履くのを拒みましたが、強要され恐る恐る靴に足をとおしました。 するとぴったりと履くことができました。 おお、この者が舞踏会でのあの女性である。と王子は喜びました。 王子の従者達も大喜び。周りの人々も大騒ぎ。 王子は言いました。この者を城に連れて帰って私の妻にするぞ。 さらに周りの人々は大騒ぎになりました。 その中にハンスもいました。 シンデレラがハンスに助けを求めると、ハンスは言いました。 王子様と結婚して幸せになるんだ。と。 あの靴の正体は、ハンスだったのです。ハンスはシンデレラの靴を作るとき余分に一つ作っておき、そしてシンデレラがお城から出ていく時にハンスがガラスの靴を片方おいていったのです。 その片方のガラスの靴を拾った王子がその靴でシンデレラを捜し当てたのです。 そうして舞踏会での美しい女性、シンデレラを見つけた王子は、シンデレラをお城に連れて行ってしまいました。 めでたし、めでたし。
コメント: この物語は3〜4年くらい前に考えたものです。まあ、読んでみてもらったら分かるようにシンデレラのパクリです。 当時暇だったので暇つぶし程度に考えたものを書いてみたんですが、どうも知識不足が大いにあり納得が出来るものではないんですが、いい機会だと思い書いちゃった☆。 本来考えたのは二部構成で、これは一部という形になるんですが、とりあえずココで一端終了という事にしてあります。なぜなら二部が一部に比べてすんごく短いので、ココで終わりにしておいた方が僕の為と思い、泣く泣く一部終了ってことにしてあります。泣いてませんが。 あとで練り直して二部がもう少しまともになるようになったら、日の目に出るかもしれなせん。出れたらいいな〜〜。 結局の所、趣味程度のものなので読んでくださった方の暇つぶしになったのなら幸いです。 まあ、結局こういう所に書くって事は完全自己満足なんで、そこんトコ宜しくチェケラー。 まだストックはあるんで気が向いたら、気が向くのが何時になるか分からないんですけど、小出しで出して行こうかな。と思ってます。
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